【 役目 – pregare – 】
P6(410×273 ㎜) Oil on canvas 2023.March
by tokio suzuki
乾燥してカチカチになった石榴を三つ描きました。
ひとつは【末(うれ)えるもの – senza maturità – 】で描いたもの、ひとつは【朽ちゆく石榴 – il mio cibo – 】で描いたもの。
一番大きく描いたものはその後いただき今回新たに描きました。
食べることもなく朽ちて土に還ることもしなかったものたちですが、石榴は「吉祥果」とも呼ばれるらしく「子宝と豊穣の象徴」らしい。
しかし、今回はそれとは別で乾いてカチカチになった石榴を飾っていると事故が起きないなどの魔除けになるという話を聞いたからでした。
石榴は聖書にも出てくる果物で何かと魅力的なイメージが先行しているよくわからない果物でしたが、今回のもの以外にも様々な意味を持たせられた象徴的な果物であることがわかりました。
”人はパンのみに生くるに非ず”と言うように、それだけで命を続けているわけではなく、果物の命も人間や動物に食されること/役立つこと、次の養分に/物質的な力になることだけがそれらの役目というのではなく存在することはできるのだなと再認識しました。
この作品はお知らせでお伝えしたとおり、pragmata galleryで見る・購入することができます。
独特なセンスを持つオーナーがセレクトした作品たちが集まる場所です。
ぜひ、足を運んでみてください。
※Pragmataでは月二度ほど個展やイベントを開催しております。その際、他の作家の作品が展示されていない場合がありますのでない場合はオーナーのペトロスさんにお尋ねください。
作品にご興味を持たれたり気になられた際はトップページの – contact – 内に記載されているメールアドレスからお問合せください。展示などの案件、お仕事のお問い合わせも受け付けています。
作品のお問合せやオーダーのご依頼、お仕事のご相談などお気軽にご連絡ください。
※光量や写り具合によって実物とは若干異なる場合があります。ご了承ください。