【岸辺から – looking to the opposite bank -】

【岸辺から – looking to the opposite bank -】
( 602 × 450㎜ ) oil on plywood
2020.December
by tokio suzuki

 


2019年まで転々としており、2020年に入ったところでcovid-19の騒動で身動きが取れなくなりました。2020年10月から戸嶋靖昌が秋田県立美術館で個展をするということを随分前から知っておりそれを楽しみにしていたので、移動の少ない地域に住もうと思い山形県酒田市へ住み込みの派遣で過ごしていたことがあります。仕事は褒められもしましたがそれほど好きではなく、工場なので音や振動などその環境が思いのほかダメなようでした。半日交代なのですが、半日勤務も深夜に働くという生活もあまり向いていないようでした。

近くに海があり、仕事が少ない時などは夕方に海辺を歩きました。これまでずっと歩いて物事を考えてきたのでその習慣が生活の中からなくなってしまうと途端にダメになります。これまで海の近くで生活したことがなかったので、歩いてすぐに海が見られるというのは新鮮でした。

この絵はそんな時に見た景色を描いたものです。使用していた部屋に家具はなく、テーブルは荷物を入れてきたダンボールを使っていました。長く居座るつもりは初めからなかったのでそれで済むと思っていたのです。その段ボールの上にコンパネを置いて使っていたのですが、この絵はそのコンパネをテーブルに使用するのをやめ描きました。

その時の心情が見るたびに表れるようで、込められているようで気に入っている作品です。

今一度、このような心境で制作に励みたいと思っています。

 

 


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