Three chinese quinces

P10(530 × 410㎜) Oil on canvas 2022.November by tokio suzuki

Three chinese quinces

カリンが思いがけず手に入ったので描きました。私の好きな画家がスペインでよくマルメロを描き、日本へ帰国してからもカリンを求め長野まで自ら採取しに行きいくつもの作品を描き残しています。

そのため、私にとってカリンを描くことは一つの憧れでもありました。描いたからとはいえ、その人に近づいたわけではないのですが。

私の故郷山形は花梨の生産量が全国２位のようですが、あまり見たことも食べた記憶もありませんでした。生ではあまり食べることがなく加工して食べる果物のようで、りんごのように齧る手軽さで食べられないのなら、それなら食べたことがあまりないことに納得します。

描いている時は、部屋の中がカリンの香りが漂っていました。果物、以前は食べることが好きでしたが今では描くことの方が多くなりそれで足りてしまうため、カリンはこれからも描きたい対象です。

もちろん、マルメロも。

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