【 柑橘 – aspro, dolce e fragrante – 】             

P6(410×273 ㎜)  Oil on canvas 2023.March

by tokio suzuki

果物では柑橘類が好きです。それは生まれた地では作られていないものだからなのかもしれないといつだったか考えたことがあります。

柑橘は温暖なところで育つというイメージがあります。それを寒い地域で描くことはなんとも不自然なことなので、本来はやりたくない。

今回描いたのはレモンと不知火。購入したものを描くということはこれまでほとんどなかったのですが、今回は思うことがあり描くことにしました。

こうして冬を越してみると、やはり冬もある程度暖かいところで過ごしたいという思いは強まります。

レモンは好きです。柑橘の中でも1番かどうか。

不知火は時々実家から届く荷物の中に入っていて、その時に食べていたという記憶があります。実はなんでもよかったのですが、あったので。

酸味、甘味、香り。どれも絵で描くことはできません。がそれを描くことのできるのが絵なのだと思います。

柑橘の育つ温暖な気候。描くことのできないものを描くこと。

そこには憧れがあります。

この作品はお知らせでお伝えしたとおり、pragmata galleryで実際に見ることができます。そして、購入できます。

pragmata galleryは独特なセンスを持つオーナーがセレクトした作品たちが集まる場所です。

ぜひ、足を運んでみてください。