絵と一言でまとめても画材や技法、描き方によってさまざまなものがあり、膨大な数の作品が生み出されています。作家それぞれの原点ってなんなのだろうかというのがいつも気になります。
私の癖で興味のある方にはなぜ始めたのか、きっかけはなんだったのかという質問をしてしまいます。私のきっかけは3歳頃Leonard daVinciのLa Gioconda(モナ・リザ)のReplicaが家にあり、それを認識したのが始まりでした(あれが基準のようなところがあって、苦しんでいたりするのですが)。家族は誰一人それがあったことを覚えていないことはどういうことなのかわからないのですが、毎朝起きるとその絵から視線を感じたことを私は覚えています。子供ながらに怖いけれど、どうしても目が離せないんですよね。不思議な魅力があります。その経験から絵を意識し始めました(保育園などで将来のなりたい職業を聞くのはなぜなのかわからないのですが、その頃からそう答えていました。小学校に入り運動活動をすることになったり運動部に入ったり、現実的に仕事にするにはなどなど、周りの言葉を受けてそういったものは手放してしまう。仕事として成立しそうなとか、そんなことで選ぶのは良くない)
保育園のカバンや絵本袋などに母が刺繍で絵を施してくれたのですが、それが嫌でいつも見えないように自分の身体の方へ向けていた記憶も蘇りなんだか申し訳ないなさを感じます。イラストやキャラクターものにもその頃から抵抗があり、いまだにprintものの服が着れないのは、おそらく別の話かもしれないですね。
ジョコンダ夫人が始まりでアニメや漫画に興味を持ち今に至るわけですが、アニメも漫画も全てがいいというわけではありません。もし、始まりがアニメやcharacterから強い影響を受けていたのなら今でもそれらに強く傾倒し、作品はそちらへ寄っていたでしょう。そもそも漫画家やアニメーター、イラストレーターになったりという道を進んでいるかもしれない(漫画家は小学校へ入る前に考えていた記憶)。
突然なぜこのような話になったのかというと、pragmataのペトロスさんはアニメのような絵画や作品が大嫌い…苦手で、日本の文化の中で”どうして?”と感じることのひとつなのだそう。私も女性画ばかりが並ぶことに嫌悪という話をしましたが、同意できることではあります。今回参加させてもらったシビュラ展のDMを送ったところ、参加する作家を事前に把握する必要性などちょっと注意を受けました。私が参加者を事前に聞くことを怠ったわけですが、2部構成ということだったのでもう少し似たような作品が並ぶのかななんて考えもありました。まぁ、これもいい経験です。
全員が全員、この人の作品が好きでー、この作品に憧れてーがあるわけではないと思います、例えば小説でもなんでもいいのですが、何かしらには影響を受けているはずで、その作家の作品から系譜やDNAが垣間見れた時はなんだか嬉しく感じます。それは制作時の自分の作品においてもそれは起こり、強く意識していなかったとしてもそこではじめて影響を受けているのだなと気付かされます。
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