20230901 : 準備/これから

活動について

最近毎日投稿していますがもうすぐ終わります。文章に触れていると(書く・読む)全然絵を描くことができないように感じます。私の場合は働いている部位が干渉しあい、どちらか一方でないとうまく働かないのかもしれません。SNSで毎日postしていたりとどちらも両立できる方はすごいなと常々感心しています。

個展へ向けても少しずつ動いています。そのままこれまでの延長で制作に取り組めたらこうはしていないのですが。

6月頃、一度お話をいただいた際に個展形式にするか、それとも作品展形式がいいのかも考えました。脈絡もなくただ描きたいものを描いて展示するのもいいのですが、今後のことも考えて今回は一応一塊としてやってみたいな、と先日pragmataでペトロスさんと話したり、作家の作品を見たり、そのfloorを見回してそう思いました。個展は個展なのですが、個展のための個展のような位置付けと捉えています。前回、日本画の松岡学さんが小作品で40点ほどの構成と伺い、大小織り交ぜても最低20点以上は必要になるだろうなと考えています。大きいもので20号までならいいよということだったのでざっくりとした割り振りはしてみましたが、それをやれるかどうかですね。

とりあえず、canvasをpragmata仕様に。鋲が見えるのが気になるどうにかならないの?と指摘されたのでそれを今回は覆います。それと、これまでの作品を幾つかまた描ける状態にしました。特に勿体無さもなければためらいもありません。作品は子供のような云々という感情もなく、それを描いたことへの多少の申し訳なさはあるけれど、世の中に出る場面がこの先あるかわからない状態で手元に抱えておくほうが堪えます。それが自分のためだけに描いたものであったのなら持っていられるのですが、だったらもういっそ潰してしまった方がいい。

Work in progress  (所謂w.i.p)はこれからもやりません。主にTwitterなどでやると人気が出たり親しまれやすさが増すようなのですが、制作中の油断につながるようなことは極力排除したいと思っています。これまでが甘かったのでもっと厳しくやっていきます。

(4月にfranceへ行った際、せっかくの機会、自分の予定も立てたくfranceで活動されている画家に会いたいと思いその方のgalleryの方と何度かやり取りをさせていただいたことがありました。制作中は人と会いたくないことと連絡も取れなくなるという返信をいただき、制作の邪魔をすることなく正直ホッとしました。そして、年月を重ねても絵に対してそのような姿勢でいられることに再度その方への興味が湧きました。)

それと、ミルトン(John Milton)の失楽園を再読したいなと思っています。ミルトンの失楽園を知ったのは20代前半と遅く、押井守監督作品イノセンス(INNOCENCE)で引用されていたことがきっかけと何ともな理由なのですが(押井守作品から聖書をはじめ、タルコフスキーやフェリーニ、ゴダールなどの作品に興味を持ったことを考えると私にとって影響力のある人物と捕捉)、初めて読んだのはそれからしばらく経った2020年のこと。12時間勤務2交代の仕事をしていた時で、その頃は本を読むことが唯一の楽しみだったからでしょうか、とても面白く力が漲ってきたことを覚えています。(有名な「一敗地に塗れたからといって、それがどうしたというのだ?すべてが失われたわけではない」はなんとも厨二心をくすぐりますね)

これまで節操なく描いてきたのですが、8月に参加させていただいたシビュラ展の構想を練っているときに、おそらくこの方向で進めるのが合っているのだろうなと感じました。

ダンテ(Dante Alighieri)の神曲も好きで、複数の出版社から出版されたものを持っています。原作を読めば本来の味を知ることができるのでしょうけれど、それができないのでもちろん翻訳版を読むことになります。翻訳者によっても全然違うため、自分が読みやすいと感じる翻訳者に出会えると嬉しく感じます。(ダンテの生家は現在観光地になっており、何度も前を通りましたが入ることはありませんでした)

絵を描いていないと毎日何をしているのかという気持ちになってくるのですが、個展としての構成やどうやったら面白いものになるだろうか、集中しないことで変なところからideaが浮かんでくる時間でもあるため、今はそれらに取り組む時が楽しみにしています。あと、個人的な課題ではペトロスさんが言っていた「海外の文化をそのまま取り入れるだけ/モノマネではなく、それらに日本の文化をmixすればいいのに」というところ。自国の要素や日本を感じさせる作品はいいですね。おそらく狙ってしまうとかっこ悪くなると思います。あくまでも自発的な要素である気がします。

こんなふうに文章を書くことが自分の首を絞めているようにも感じますが、これからできるだけのことをやってみます。

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