Still life / Natura morta #06について。
旧タイトルLaissezvibrer(レセヴィブレ)は仏語で余韻を/響きを残しての意。音楽用語からの引用。
2024年の1点目。長期休暇の場合、意識は途切れることなく連なっているため深く描きやすい。異色に感じるものはそういった期間に描かれることが多い。普段それだけバランスをとることに力を注いでいるのだなと感じる。所謂当たり前のような多くの人がそれとわかるような絵は描きやすいかもしれないが、飛び抜けたものになる確率はとても低い。
いいなと感じた果物を買ってきては描く。食べもしないのになんのために実ったのだろうか、なんのために収穫され売られたのだろうか。これまでの習慣であればそんなことを考えてしまうかもしれない。それがあることでそのものの光を知る/見つけることができた。それによって陰が見えないものが産まれる。人間側からみれば食用として育て売られるのだからそのように見てしまう。けれど、必ずしも人間が食べるためだけに実ったわけではないのだから、そのように在ったとてその価値は失われはしないはずだ。
身体をEnergieを満たす。それは食べる事のみに依らずそういったことが絵画や彫刻、音楽、文学それらによっても行われていると、それが欠けてしまうことで失われてしまうものがあることを、食事だけでは賄えないものがあることを。もちろん生きるうえで食べることは重要ではあるけれど、必ずしも美味しいものだけを追う必要はない。評価は知らない。いつ誰とどこで誰が作ったものを食べているかそういったことを楽しみたい。
「人はパンのみにて生くるに非らず」
人間とはそういった生き物なのではないかと思っています。
光を止めることができない。その日の天気、時間帯によって対象の姿は異なる。
後述:
この作品は変わる大きなきっかけをくれた作品だったと思う。
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