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【 残響 – Laissezvibrer – 】
M6(410 × 242㎜) Oil on canvas
2024.January
Laissezvibrer(レセヴィブレ)は仏語で余韻を/響きを残しての意。音楽用語からの引用です。
いいなと感じた果物を買ってきては描く。食べもしないのになんのために実ったのだろうか、なんのために収穫され売られたのだろうか。これまでの習慣であればそんなことを考えてしまうかもしれない。それがあることでそのものの光を知る/見つけることができた。それによって陰が見えないものが産まれる。人間側からみれば食用として育て売られるのだからそのように見てしまう。けれど、必ずしも人間が食べるためだけに実ったわけではないのだから、そのように在ったとてその価値は失われはしないはずだ。
身体をEnergieを満たす。それは食べる事のみに依らずそういったことが絵画や彫刻、音楽、文学それらによっても行われていると、それが欠けてしまうことで失われてしまうものがあることを、食事だけでは賄えないものがあることを。もちろん生きるうえで食べることは重要ではあるけれど、必ずしも美味しいものだけを追う必要はない。評価は知らない。いつ誰とどこで誰が作ったものを食べているかそういったことを楽しみたい。
「人はパンのみにて生くるに非らず」
人間とはそういった生き物なのではないかと思っています。
光を止めることができない。その日の天気、時間帯によって対象の姿は異なる。今回、突然描き方がこれまでと違ったことはそのうち別記しようかと思います。
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