【 背景を想う – the background – 】

【 背景を想う – the background – 】

F4(333 × 242 ㎜) Oil on canvas

2022.September

by tokio suzuki

fasionshowの後に依頼されて描いた作品です。この時期リンゴの絵は2点描いていますが、この作品が選ばれることとなりましたが、依頼主は満足したのかはわかりません。【 存在する - è lì – 】はこの作品の表裏関係になるものが描きたくて描きました。対象は同じリンゴです。こちらの方が素直に見てもらえるかもしれません。

私の作品には背景を黒くした作品が多いのですが、黒の中にそれだけがある/対象のみが存在するであったり、ふっと現れたような闇から彫り起こしたような作品に魅了されたことが背景にあります。

この作品のtitleに用いたのはその背景ではなく、例えば目の前のリンゴが育つ/作られる過程や例えば話している目の前にいるその人の生き方や悩みは決して見えるものではなく、しかし見えすぎるのも良くない、リンゴならそのリンゴそのものが評価される。どんなに頑張って作ったのだと弁を振るったところで本質的な味は/見た目は変わりません。自分の作品を誤魔化したくはないですから。人に評価されることも大事だとは思いますが、それが主になってしまっては元も子もありません。

今(※2023年10月現在)見るともっと背景に力を入れたらよかったのにと感じます。それはいつの時も同じで作品は描いた瞬間に過去のものになり、以前の作品以上のものを求め前進していかなければなりません。


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