20230830 : 気に入っている画材

制作

最近の制作で気に入っている画材です。

筆はRaphaelのRound358(小さい方)、Filbert3592(大きい方)

以前から気になっていたのですが、いつも使っている同サイズの筆で倍ほどの価格であるため手を出せませんでした。google mapでMagasin Sennelierという画材屋を見つけ良さそうな感じだったので行ってみましたが、そこでは油彩関連ではoriginalのものを扱っていなかったので以前から気になっていたRaphaelの筆を求めました。(水彩やpastel関連は充実している印象)

会計の際に、店員さんが日本語を話せる方だったので驚いた記憶があります。

柄に膨らみがあり太い印象を抱きますが、多少重みがあり木製であるため持った感覚が気持ちよくなじみます。特にround typeはもうすっかり消耗していますが、【頭骨、リンゴ】はこの筆ありきだったくらい酷使しました。これまでとは感覚が違い持った感じや筆の運びがしっくりとくるものでした。

どちらも豚毛の筆ですが、これまで使っていた豚毛の印象が大きく変わるような印象を受けました。Raphaelの豚毛は柔らかで絵具をたっぷりとした時でも負けず、scumbling(スカンブル:絵具を広範囲に伸ばす)の際にもちょうど良い力で行えました。

(まだまだ使ったことのない筆も多く個人的な感想です。)

それと、Painting knife。CHARVINという老舗画材屋で手に入れたものです。老舗の画材屋では独自の画材を置いていたりするためそれも楽しみだったりします(市販のものにlogoを施しているものが多い)。ここでは絵具もoriginalで製造し販売していました。

しなやかで先端が細く手元側が広いためバランスよくとても扱いやすい。この手のものを持っていなかったのでこの扱いやすさはちょっと驚きでした。

今回の作品では背景を作る際にとても活躍しました。

どちらもこの画材がどうしても必要という理由で購入したわけではなかったのですが、これいいなという勘がうまく働いてよかったと思います

画材について描き手はそれぞれ考え方や距離感が違い、それにより描かれるものが変わってくるということも面白いなと感じています。

場面によっては指や手を使いますが、道具の力はとても大きな影響を与えてくれます。

道具のこと、Oil や絵具のことはこれからまだまだ知る必要があります。私は弘法大師ではないので。

彫金では鏨や金鎚、治具などを一つひとつ好みや用途に合わせて作っていたのですが、そのような工夫もこの先もっとこだわることができたらと思います。

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