うたう、踊るなど媒体を介さず(一拍置かず)直接/直流的な出力には別の何かを感じる。それは、演じることもそうなのかもしれない。楽器や小説、絵はもちろんだけれど、そういった何かに依って力を伝えてのものとはおそらく違うのではないかと感じている。そんなことを考えた。私はそちら側ではないだろう。
額装やどの作品を出すかなどを考えるため一年ほど前の作品を取り出して眺めた。今より丁寧にやっているなと思う。最近のはこれでいいのかってのが多い。個展的な場では全部が全部同じ密度でやればいいってわけではないし、いかに作品の凸凹を見せるかの工夫も必要だと思っているからガチガチのものだけを並べることはあえてしないでおこうかと思っている。全て力を入れて描いたものなら(いや、もちろん手を抜いているというわけではなく、常々ギリギリのものではなくという意味)見る側は息が詰まるかもしれない。それがまたいいのかもしれないが。温度差なども感じられたらその差で見え方が変化するのではないかなど考えている。そんな作品間の関係、どのように作用するかなども理解したい。全力でやればいいってわけではない、もちろん全力でやる必要はあるのだけれど。そういう緩急などちょっとしたことでも効果はあるだろうと思っている。あとはサイズに関しても。他所の個展を見ても厚みに関しては今後取り組むポイントだと思っている。
コメント