20230824 : 今日から後半

活動について

「 絵面星より生まれしシビュラたち 」後期展本日から後半が始まります。暑い中足を運びご高覧くださりありがとうございます。また今日からよろしくお願いいたします。

今回出展したのは1点でしたが、当初は2点を想定していました。今回の作品についてはこちらをご覧ください。もう1点、描かなかったもののことを話しても何にもなりませんが、sibylのepisodeの中でもとても好きなもので、読んだ直後さまざまなideaや構想が頭に浮かびました。なんとなく現代にも当てはめることができるような気がしてやってみましたが、描いていくうちにどんどん変化していったので自分自身が追いつくことができなくなりました。episodeだけでもここに記載します。

クーマエのシビュラは、アポローンから預言の才と1000年の命を与えられたが、若さを保てるようにしてもらうことを忘れたため、年老いて萎んでいったとされる。

樫の葉に文字を書いて預言をした。

永遠の若さを求めなかったため彼女の体は年齢とともに小さくなり、最終的には瓶の中に保管され、彼女の声だけが残されました。

というのは、私は確かに一度、クマエのシビュラがビンに吊るされているのをこの目で見たことがあり、少年たちが彼女に「シビュラ、何が欲しいの?」と尋ねたとき、彼女はこう答えた。死にたい。

変身物語より

以前より読みたい本の中にあった「変身物語」がここに関わるとは思っていなかったので、改めて読みたいと思いました。時間があればこのような関連書籍もある程度読み込み身体に馴染んだ状態で作品に向かえたらまた違った答えが生まれていたと思います。

クーマエのsibylのepisodeは他にも強烈で面白いものがあり、

”予言を記した9冊の本を王に売ろうとしたが拒まれたため彼女は3冊を焼き捨て、再度6冊を同じ値段で申し出た。がまたしても断られたためもう3冊を焼き、申し出を繰り返した。結局王は折れてしまい元の値段で残った3冊を購入した。その後彼女は男性の前から姿を消した。”

全てのsibylがこのような人物ではなかったのでしょうが、人物としてはとても魅力があり女性像としてそのものを描こうとは考えなくなりました。

今回の企画においておそらくこだわる必要のないことなのでしょうけれど、sibylを冠してる当企画なので他の予言者とsibylの違いをどう見出せばいいのか、ということはとても考えました。

【 頭骨、リンゴ – skull , apple -】 - 絵画構築 - Painting analysis -
2023年8月に開催された「 絵面星より生まれしシビュラたち 」に向けた作品。 さまざまなことがAutomaticに進む生活になり考える習慣がなくなっていることは事実ですがそのような時だからこそますます考えることは必要なのではないかと思います。 頭で考えることはもちろんですが、心で考えることも重要なのではないだろうか。

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